河本・森法律事務所からのお知らせと新着情報
森永有紀弁護士が,鳥取地区調停協会の研修講師を務めました。
2021-02-26
2月20日,森永有紀弁護士が,鳥取地区調停協会の研修会において研修講師を務めました。
「コロナ禍でクローズアップされたネットやSNSによる人権侵害」がテーマです。
昨年から続くコロナ禍において,社会問題化したテーマの1つであると思っています。
研修では,そもそもSNSとは何かといった基礎知識,ネット上の誹謗中傷の現状やこれに対する従来の対応策と今後の動向についてお伝えしました。
国内でのSNSの利用者は7割近くに達しており,年齢層も幅広いもので,誰もが無関係な問題とはいえません。一方,ネットの世界とリアルの世界とは全く別物という誤った認識も根強くあります。手軽に誰でも発信することができるというメリットの反面,この特徴から権利侵害が行われやすくなってしまうという面も指摘できます。
このような状況を受けて,発信者情報の開示対象の拡大を主な目的とする総務省令の改正,非訟手続の創設といった発信者情報開示制度の見直しが予定されています。
今後もSNSの利用者数は拡大することは確実と考えられ,さらにネット上の問題への対処法の動向については,注目していくべきと考えています。