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森祥平弁護士が,倉吉河川国道事務所の研修会において研修講師を務めました。
2021-02-26
2月26日,森祥平弁護士が,倉吉河川国道事務所の研修会において研修講師を務めました。
テーマは「2021年のコンプライアンスー SDGs,ジェンダー,ハラスメント,ネットリテラシー ー」です。
SDGsは,社会,環境,経済の各問題を,すべての関係者の関与のもとで,統合的に解決を目指すものです。
近年では,SDGsなどの持続可能な組織運営を目指すことを示さないと,投資の対象から外されるなど,事業の成否にも影響するようになってきました。
持続可能な組織運営においては,法令等遵守(コンプライアンス)が前提であることは明らかで,法令等遵守を徹底できないと,リスクを負う一方で,その姿勢を内外に示すことによって,むしろチャンスに変える可能性があることについて,言及しました。
これは,ただ「法令を守らなければならない」と強調するだけの状況からは,大きく前進しているものと理解しています。
また,各論としてのトピックとして,ジェンダー,ハラスメント,ネットリテラシーを選びました。
ジェンダーについては,昨今のオリンピックをめぐる発言とその影響に示されるように,現在の日本社会が世界から最も後れを取っている点です。
また,ハラスメントについては,苦情相談としては増加傾向が止まらず,新たにカスタマーハラスメントの対策が必要であることなど,多くの難問が残っています。
ネットリテラシーについては,コロナをめぐる誹謗中傷など,だれもが被害のリスクを負う一方で,安易な気持ちで加害者にもなりうる点でも大きなリスクが眠った問題です。
このような2021年のトピックについて,公務員から見えにくい点を踏まえながら,指摘をしてきました。
公務員のコンプライアンスについては,もっと根本的な問題が話題になっていますが,より高いレベルを目指すことが望まれています。